2015年4月26日日曜日

育成からの快進撃 ソフトバンクホークス 牧原に学ぶ!

実力は、経験の後押しが必要!


前号でジャイアンツの新鋭田口選手ネタで記事を書きましたが、昨日、3度目の登板は、豊田コーチ談では、「やからしてしまいました」という投球内容だったそうです。

初めて、先発として「失敗した」ということでしょう。

まだまだ技術的に安定していないという証でしょう。

良くドラフト前にアマチュアの選手を報道が、「驚愕高校生、150kmを計測!」などと持て囃していますね。

たった一度の150kmでは、その投手のポテンシャルの大きさは伺いしれますが、実力を計ることはできないというのと似ています。

結局、安定して力を発揮することが重要で、良かったり、悪かったりという選手は、ベンチからすると使いづらい選手となるわけです。

良い選手(投手)というのは、そういう選手で、そういう選手こそがエースと呼ばれる選手となれるのです。

しかし、その実力を高めるためには、失敗や成功の繰り返しが必要であるため、若い選手は、一つの失敗に一喜一憂するのではなく、自分のやるべきことに集中することが重要となってきますが。


育成から1軍に這い上がるのは想像以上に大変!



若い選手といえば、今週のFULL COUNT様向けの私のコラム(FULL COUNT向け投稿コラム)取り上げましたが、ソフトバンクホークスの牧原 大成(たいせい)選手。


熊本城北高校から育成枠で入団し、あっという間に一軍まで漕ぎ着けました。

アンダー21以下の侍JAPANチームのオーバーエイジ枠選手でキャプテンとして大活躍をしてくれた彼ですが、初めて見た時は、正直、非常に線も細くて、頼りないなと思いました。

言動も控えめですし、やはり育成枠からのプロ野球スタートという自分自身での負い目というのを抱えているのかなとも思いました。

良くプロに入った瞬間からドラフト1位も下位も同じということを言われますが、ある意味、そうなのかもしれませんが、それ程、平等な世界でないことも事実です。


あるプロ野球関係者に聞いた話ですが、

「当然、入団する時に多額の契約金をかけた選手は、球団として大事にしますよ」と。

「育成の過程でも、当然ながら何よりも多額の契約金をかけた選手に経験を積ませるように配慮をしますよ」と。

これを聞くと、育成枠から這い上がってきた牧原という男は只者ではないんですよね。

「良い選手なんですがね」と言われて球界から消えていった選手を沢山見てきました。

結局、アピールするべき、チャンスの際にちゃんと結果を残さないと行けないわけですよ。

そもそも育成枠の選手なんて、アピールするチャンスさへ、少ないわけですから、日頃から準備を怠たるわけには行かないはずです。

毎日、一瞬一瞬が緊張の連続のはずです。

そういった意味でも、牧原は凄いと思っているいるわけです。


育成枠から一軍に定着した選手がジャイアンツの松本選手のように数名いますが、スーパースターにかけ上がった選手は未だいないような気がします。

実力の世界と言えども、そうでない世界なのかもしれません。

逆に、そうあって欲しくはないですから、牧原には大スターになって欲しいと思います。

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2015年4月18日土曜日

初登板、初勝利おめでとう!ジャイアンツ田口投手 〜 突然、ピッチングの話

初登板、初勝利の快挙!


ジャイアンツの豊田投手コーチにすぐに「やったね」とメールを入れたところ、「やってくれましたよ」って返信がありました。

何の件かというと411日対ヤクルトスワローズ戦で読売ジャイアンツの田口 麗斗(かずと)選手が初登板、初先発、初勝利の快挙をやってのけたことです。

昨年のアンダー21歳以下の日本代表メンバーでしたので、私も豊田コーチも私ごとのように嬉しかったですね。

武器は高速スライダーとキレあるストレート


高校時代から注目をされていた投手でしたが、甲子園には、現東京ガスの山岡投手に敗れ、出場することができず、入団当初から大脚光を浴びるというほどではありませんでした。

プロ野球選手としても恵まれたとは決して言えない体つきです。

アンダー21歳以下日本代表の初日練習を見ただけで「馬力を感じさせる身体能力の高さ」とさらに「精神的な逞しさは兼ね備えている選手」であることはすぐに伺えしることができました。

武器は、高速スライダーですが、ストレートのキレが左投手で勝てるタイプの投手に類似するものを持っています。

特に右打者のインコースに投げるストレートは、(表現が難しいですが)刺すようなボールで、打者にとって嫌な類のボールであることは間違いありません。

打者としては、あのストレートのキレは、最後まで頭に残りますね。

だからスライダーのボール球を振ってしまうのでしょう。

コントロールは、プロの1軍レベルの投手としては、まだまだでしょうが、19歳という年齢を考えれば、上出来ではないでしょうか?

課題はコントロール


今は、コントロールを気にせず、ボールの勢い(力)でどんどん押せばよいと思います。

しかし、ある程度、打者に慣れられるとおそらく低めのボールになるスライダーが見極められ始めます。

よって、次はスライダーに加え、ストライクが取れる変化球(例えばシンカー)を習得するか、スライダーをストライクとボールにしっかり投げ分けるコントロールの習得のいずれかを迫れてきます。

夏までは、今のピッチングで通用するのでしょうが、秋以降には打者につかまる傾向が強いと思います。

ジャイアンツベンチが今後の起用をどのように考えるのかが楽しみですね。

いずれにしても、まだローテーションをしっかり守っていくというレベルでは無いとジャイアンツベンチも考えているでしょう。

しばらくは、ローテーションの谷間のスポット的な使い方が本人にとっても良いのではないでしょうか?


自覚が形成されるまでは、指導者は妥協してはならない


豊田コーチとの出会いは、田口選手にとっては、非常に良かったと思います。

豊田コーチは、素晴らしいキャリアの持ち主ですが、入団時からの注目はそれ程ではなく、それなりに苦労をしてきたプロ野球人です(本人談)。

田口選手にとっては、豊田コーチから「プロで生き抜く処世術」を早い段階で仕込まれていることがラッキーです。

野球が「仕事」という観念を叩き込むことこそが、プロ指導者の重要な役割と考えます。

2015年4月10日金曜日

バッティングの話〜ミズノ スイングトレーサー


更新が遅くなり、誠に申し訳ございません。


さて、今回はミズノさんで発売となりました「スイングトレーサー」という装置のPRをまず先に行わさせて下さい。

数多くあるミズノ製商品ですが、これだけは、唯一の口コミ商品と言えるでしょう。


 スイングトレーサー
ミズノ スイングトレーサー






この装置、バットのグリップエンドに装着し、スイングを行うと勝手にデータを計測、更にバッティングの動作解析を行ってくれるという優れもの。


この類の解析ソフトは結構あるのですが、非常に高いという印象でしたが、ミズノさんのこの「スイングトレーサー」はチーム単位で購入するには丁度良い値段になっているのではないでしょうか。

(プラス個人のアカウントを購入しなければなりませんが、それほど高い価格でもありません。)


振って、その場で解析。

指導現場では、「待ちに待った」という感じの装置です。


この装置の使い方について、私も解説として参加しておりますので、是非、先ずはミズノさんのホームページを覗いて見て下さい。



さて、今回この製品のプロモートをするにあたり、社会人野球チーム HONDAの3人の選手に手伝って頂きました。

3人の選手を選択するにあたっては、HONDAチームに出向いて行き、すべての選手の高速度カメラ撮影を行い、特徴的だったスイングデータの選手をピックアップするという流れを取りました。

ピックアップした選手の一人には、昨年のアジア大会に私と伴に主将として出場した経験を持つ、多幡選手もいます。

この選手は、高速度カメラ撮影をする前から私が「非常に良いスイングをする選手ですから入れて下さい」とミズノさんにお願いした選手です。


早稲田大学の矢内教授が解析を担当されているのですが、データ的にも非常に良い値が出ていますと言われていましたので、見る目に狂いはなかったと思っています。


下に多幡選手の計測時の打撃フォームを掲載します。



video



計測ということで少し意識過剰のようで、フォロースルーがオーバーアクションとなっています。

参考となる部分は、トスされたボールを見て、打つまでの姿勢です。


今のアマチュア打者の中では、完成された打者の一人であることは間違いないですし、手本となるバティングフォームです。

これ以上の解説は不要かと思いますので、何度もご覧下さい。

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