2014年4月28日月曜日

日本ハム 大谷選手大活躍にみる打撃の極意〜続編(後ろ手の使い方)

本日、ベースボールクリニック編集長から来月号の校正が送ってきました。

ネタバレになりますが、来月号は「コンパクトディフェンスの検証」について記載をしています。
編集長からも面白いというコメントを頂きましたので楽しみにして貰えればと思います。

さて、先号で打撃の極意みたいなものを記載しましたが、今回は特にインパクトの迎え方に焦点をあてて少し先号を補足解説します。

「後ろ手で押し込むという感覚が必要」と稲葉選手のコメントを例にとりながらインパクトの解説をしましたが、イメージが湧かないと思います。

インパクトを迎える時に両手が伸びきったような印象を持ちがちですが、写真のようにインパクトを迎える時は実は両肘が少し曲がった状態で迎える方が望ましい。

ボールをコンタクトした衝撃を手で感じるとるか否かのタイミングで飛ばす方向に対し、まっすぐに後ろ手でボールを押し込むという感覚で腕を使っていく。

文章で表現するのは難しいのですが、要はインパクトを迎えるまでは両肘に余裕を持たせておくことが大切であるということを言いたいわけです。

インサイドを打つのが難しいのは、前の手(良く引き手といわれます)につい力が入り過ぎて肘が伸びきった状態に打者はなりがちの為、ボールを芯で捕らえようとすると必ずコンタクトポイントが投手寄りになります。

そのため、良い当たりをしてもファール。
ファールが続くと打者は今度はインフィールドに入れたくなるから、次は詰まるという現象。
この繰り返しとなるため、インサイドをさばくには苦慮する。
これがインサイドがかなり難しいと言われる所以です。

両肘にゆとりを持たせてインパクトを迎えるということは、力を抜いておく必要があり、これが簡単そうで意外に難しい。

「下半身の回転で打て」と良く言われますが、上体の力に頼るなということを言っている。

逆に上半身の意識はあまり持たない方がスウィングとしての完成度は高くなるのかもしれません。

実際に指導をすると伝え易いのですが、表現すると中々難しいですね。

理解できましたでしょうか?

と今日はこの辺りで。







2014年4月24日木曜日

日本ハム 大谷選手大活躍にみる打撃の極意



二刀流の日本ハム 大谷選手が輝いています。
投手、打者としても同年齢選手と比べ、抜きん出た成績を残しており、本当に素晴らしいの一言です。
特に打撃の成長は顕著で人気先行で起用されているとも思えません
先日の左中間への本塁打も凄かったですが、続く打席でのインコースのカットボールを右手一本でライトオーバーの2塁打を放った技術は野球人として「う~ん」と唸らせるものがありました。
多くの解説者が大谷選手の打撃を見て少しバットが下がり気味であり、振り遅れる傾向にあると言っています。
バットが下からでるのではなく、打つ時にウエイトが後ろ足に残り過ぎているため、バットを下から出すしかない状況に陥っていると言った方が良いかと思っています。
これはキューバを筆頭に中南米の選手に良くある傾向であり、主にパワーヒッターに多い打ち方です。
軸足にウエイトが残ることにより、良く言われる突込みという現象が起こりにくくなり、ボールを手元までひきつけることができるという利点があります。
但し、手元までボールを引きつけるため、短時間でバットを振る必要がある。つまり、バットスピードが速くなければ出来ないということになります。
バットスピードが速いということは、体の回転速度(私は良くヒップターンという言葉を使いますが)が速いということになり、かなりの身体能力が必要ということになります。
体に近いところで打つことの利点は、先に挙げたボールを引きつけることに留まらず、後ろ手でボールを押し込むことが可能となります。
なぜ押し込めるかを解説すると突っ込んだ状態では、からだから早くバットが離れていく傾向、つまり手が伸びきった状態でインパクトを迎えることに繋がります
からだに近いところで打つことは、両手が縮まった状況でもインパクトを迎えることが可能となります
したがって、「突っ込む」よりも「残しすぎ」の方がまだ強く打てる可能性が残されているということになります
文章では中々伝えにくいのですが、軸足にウエイトを残しながらボディーターンでバットを振っていくというのが理想なのですが、ボールをからだの近くまで如何に呼び込むことができるかはボディーターンの速度(反応速度やバットスピード)とフレキシブルな両腕の使い方(ボールを芯で捉える力)の二つが鍵となります。
現役時代の落合選手の打ち方を想像して貰えれば、理解して貰えるかと・・・。
落合選手とはタイプが違いますが、大谷選手と同じチームであり、先般の侍JAPANで同行させて頂いた稲葉選手も独特両手の使い方をしております。
稲葉選手ともバッティングの話を少しできましたが、後ろ手(稲葉選手は左手)でボールを押しこむという感覚を大事にしていると話しておられました。
一方、「昔ならホームランできたボールが出来なくなってきている」とも洩らされていました。
年齢を重ねると先ずは衰えてくるのが「反応速度」それから「全体的なからだの速さ」の部分と私自信の経験から考えております。
視力の低下や神経系の何かの問題、体力的な衰えが要因なのでしょうか。
年齢と伴に昔みたいな打撃が出来なくなってしまうというのは受け入れなければならない事実であると思います。
逆に若い時の感覚を追い求め続けるとベテランになってからは停滞の一途となることになります。
それを防ぐためには、経験上のテクニックでカバーして打つしかない。
だから良くベテラン選手が「ごまかしながら打っています」なんてコメントが出てくるのでしょうね。
別にごまかしで打っているのではなく、年齢に応じた打ち方をしているわけで自分の置かれている状態をしっかり把握できて打撃が出来ているので寧ろそれで良しと思って欲しいものです。

話を大谷選手に戻しますが、賞賛した「インサイドのカットボールを片手で打った2塁打」ですが、今までの話を理解して貰えれば両手でしっかりと打ち、2塁打ではなく本塁打にして欲しかったですね。
その為には、ボディーターンのスピードを更に上げることと、伸びきった前腕を少し曲げてボールを捉え、左手で押し込むというフレキシブルな動きの習得が必要でしょう。
そうすれば、日本を代表する長距離打者になることは間違いないと思います。

ま、今の年齢であのインサイドのボールを片手で打つことができたテクニックには「あっぱれ」と単に賞賛しかないですが・・・

しかし、恵まれた良い体格を持っているなと改めて羨ましく思いますね。

やはり、プロで活躍するには、規格外の身体能力が最重要なのかな。

いずれにしても、大谷選手には頑張って頂きたいものです。

2014年4月23日水曜日

右打ちの極意〜鶴岡野球連盟シンポジウムに参加して


4月19日に山形県鶴岡市で開催されました鶴岡野球連盟「ドリームスタジアム15周年記念シンポジウム」に参加してきました。
一部 ジュニア向け(選手)、二部 指導者向けという構成で、鶴岡にゆかりのある日本野球連盟関係者と登壇し、対話型の講演会に参加しました。
因みに参加した野球連盟関係者は、大田垣委員長、西委員、杉浦委員、柴田事務局長と私というメンバー。

講演会は基礎的な色々な質問、例えば「指導者の心構え」はとか、「選手をやる気にさせるには」など。
回答に苦慮しながらあっという間の4時間が過ぎました。

質問の中で、実に面白いと思われた内容は、「右打者が右打ちをする極意を教えてください」、加えて「右投げ、左打ちが増加しているがどう思うか」という2点。
右打ちの極意を口頭で到底説明できかねますので、以下のように回答しました。

右打者が右打ちをすることは、戦術面と技術面の二つの利点があります。
戦術面では、ランナーの背後に打つことで進塁打となりやすい。特にランナー1塁のケースでは右前安打で3塁まで行ける。
技術面では、逆方向に打つためには、投球をホームプレート方向にできる限り近くまで引きつける(野球用語で良く言われる、呼び込む)必要があり、投球から早く目を離さないこととなり、ボールをコンタクトし易い。簡単に言うと目きりが早くならず、ボールをしっかりと見ることが可能となり、ボール球に釣られなくなる。
右打ちを習得する前になぜ右打ちという理屈をしっかり指導する必要があります。

と質問への回答からほど遠く。

このようになぜ右打ちした方が良いかという理屈を知ると右打者が左方向の打球ばかり意識して打つことがエゴということになるのが分かるでしょう。
とは言っても、右ばかりに打球が飛んでいるとシフトを引かれて逆に安打ゾーンが狭まることになるため、時々は引っ張った方がいいというのも一理。
例えば、チームバッティングが不要のケース、2死ランナー無しとかランナー2塁のケースだとか。
一番望ましいのは、90度のフェアゾーンに満遍なく打てること。
そうなれば守備側は困惑します。

次に「右投げ、左打ちが増えたことについて」という引き続きの質問への回答も右打ちの戦術面の利点を理解できると自ずと想像いただけるかと。
最近の日本における右投げ、左打ちの増加傾向は、「足が速いから左打ちが有利」という理屈の元に増加していると言われています。
ジュニア期では「脚が速い」と三遊間にゴロが飛べばかなりの確率で安打になるため、敢えて脚の速い選手を左打ちに変えるとことも多く行われているようです。
しかしながら、「ジュニア期の脚が速い」は高いレベル、例えば、高校、大学レベルでは差ほど速さを感じず、守備側の技量も上がっているため、それ程、有利とはなりません。
当然、際立った脚力を持つ選手は別です。
最近の左打者の傾向は、左方向ばかりに打球が飛び、引っ張れない(右方向に打球が飛ばない)選手が多いようです。
ということは戦術面の「ランナーの背後に打て」という基本原則からは外れることになりますので、傾向的には良くないと言えるでしょう。

もうお気づきだと思いますが、勝つための戦術、技術を理解して日頃の練習、チームづくりを行うことが重要ということです。
何となく左打者が優位という風潮にありますが、使い勝手の悪い左打者も多く存在するということも知っておくことが必要です。

上記がシンポジウムで特に印象に残ったことですが、会が終わった後に参加されていた高校の監督さんが「ベースボールクリニックに投稿されていたコンパクトディフェンスを実践してみたので、データを見て貰ってもよいですか?」と態々尋ねてくれました。
正直、実践してくれているということが大変嬉しく思いました。
一方、理解できるような情報提供をする必要があるなと改めて感じました
実践された結果は、相対的に良かったという感想でありましたが、やはりケースによって守備体型を変化させる必要があるのかとのご意見も。
まさしくそのとおりで、我々JAPANでもコンパクトディフェンスを基本形として状況に応じて対応を変えています。
チームの事情によって守り方は変わりますので経験の中からつくり上げられると思って頂ければと思います。

色々な意味で今回のシンポジウムは勉強になりました。初心に帰れたというか・・・。

鶴岡野球連盟の皆さんは、全国屈指の野球好きの集団かと。

参加させて頂き、ありがとうございました。

2014年4月18日金曜日

「代打 俺」と「4番、俺」〜 part2

先ほどニュースZEROを観ていたら中日ドラゴンズの谷繁監督へのインタビューが。

前回アップした表題の記事を思い返し、取り急ぎ、番組を観ていた感想を...。

まず監督の顔がシェイプされていたような。
もう一方で非常に疲れているなということが読み取れましたね。

大変だと思いますよ。
特に負けると精神的にこたえるんですよ!選手時代の倍以上に!


今日の試合、終盤に自分に代わり小笠原を代打へ。

「俺に変わって、小笠原!」と告げたのかな...。

この交代、決断には二つの考え方があるかと感じました。

前者は、「自分がこの場面で打てるかという弱気からの交代」

後者は、「ここは勝負、俺よりも小笠原がいいという監督としての決断」

おそらく後者の決断であったと思いますが、試合がサヨナラ勝ちになった瞬間の谷繁監督の喜びようを見た時に前者も少しよぎったかなという印象を受けました。

自分が弱気になった部分もあって小笠原に転化してしまったなというチームに対する少し後ろめたさが。

それが無ければ監督をやっている人間が、たかがシーズン中の1試合であれ程の喜び方はしないと思います。

ニュースの断片的な試合の放送また試合がどういう流れであったか分からない中での感想ですから少し違うかというご批判もあるかと思いますが。

それほど「兼任監督とは大変なんです」と言いたいわけです。

試合中に選手と監督の心理が目まぐるしく変わっていく。

どんなに神経の図太い人でもこれは大変ですよ。

谷繁監督、良く頑張っていますよ!


放送の中で、今現在の監督と選手の割合は50%:50%と谷繁監督が言っていましたが、これは危険信号かな。

捕手はかなりの労力が必要なポジションであるのに試合に集中できない自分がいることが危険。

中途半端は繰り返しになりますが一番危ない。

試合が始まったら選手に集中ぐらいの心持ちで、思い切って試合の指揮はコーチに任せるぐらいの裁量があっても良いかと。

でも、やはり監督のポジションを人に任せるなんて肝っ玉の太い人も少ないかな。

私もそれぐらいの度量があれば兼任監督やっていた時にもう少し勝たせて上げられたのに。

いずれにしても、谷繁兼任監督を野球人として応援します!

オールスターぐらいに三たび、この話題に触れてみたいと考えています。

どんな成績になっているかな...


では、今晩はこの辺りで。












2014年4月14日月曜日

日立市長杯視察の報告

4月11日-12日で日立市長杯を視察に行って参りました。
長崎から(船にはのっていませんが)東京に出て、JR常磐線 スーパー日立で一路日立へ。
途中水戸あたりは桜のシーズンということもあり、かなりの混雑する車の列が列車内から伺えました。
初めて降り立った日立でしたが、駅前の並木道は桜が満開(実際は満開過ぎ)で非常に綺麗な町並みでした。
既に地元長崎の桜は散っている状況であり、春を2回体験できたような錯覚に陥りました。
試合会場に到着してもグランド内に桜が舞い散るほどで趣を感じた大会でした。

さて、視察した試合は、HONDA対TDK、JR東日本対東海理化、富士重工業対HONDA、日立製作所対JR東日本。
その他の試合も会瀬球場、日立市民球場の両会場を行ったり来たりしながら断片的に視察しました。

視察をした第一感想は、昨年まで全日本に選んだ選手、それから昨年末に沖縄の強化合宿に選んだ選手は、「選ばれただけある」という活躍をしてくれていました。
特にHONDA、JR東日本の選手は、一皮向けたという感想を持ちましたね。
精神的に非常に安定したプレーぶりを見せていました。

その中で、ちょっと驚いたのは、今年、西武ライオンズから日立製作所に移籍してきた山本投手。
TDK千曲から西武ライオンズへ入団。一軍在籍もあるベテラン選手ですが、随所に流石プロの球筋だなと思わせる投球をしていました。
150km近くの力のある球を投げており、「なぜこの選手が西武をリリースされたのだろう」と思うほどの内容でした。
確かに投球が上下にぶれるケースが多々あり、フルカウントになることも多く、コントロールにやや難があるのかなという印象は持ちましたが・・・。
それを差し引いても、今の社会人投手の中でもトップクラスの球質であると思います。
後半リードした展開で登場するとかなりの仕事をしそうな予感。
日立製作所は、かなりの戦力アップということで都市対抗は台風の目になりそうですね。

それからJR東日本の東條投手。
非常に馬力のある力投型の右サイドハンド投手。
コントロールはまだ不安定ですが、勢いのある球を投げていました。加えて、打者の手元で曲がるような印象あるスライダーは左打者にも通用すると感じました。

この他にも沢山の新戦力を見ることができ、選考に際して嬉しい悩みとなりました。


一方では、この大会を視察をしていて非常に残念だったこともありました。

社会人では「フェアプレー」と「マナーアップ」という大命題を掲げています。
その中で、投手が投球動作をしている中、威圧するような大きな声を幾度となく出す攻撃側の選手がいました
見方を声援する為の大きな声は、大いに賛同します。
が、相手を威圧するような声は耳障りで観ていて不快感を覚えました。
おそらく勝ちたいという強い意識が、そのような行動を取らせているのだとは思いますが・・・。

世界大会でそのような大きな声などを投球の動作中に発していたら球種を教えているのではないかとか疑念を抱かれることになりますし、元来、相手をリスペクトするというスポーツマンシップに反すると非難を受けます。是非やめて欲しいと思います。

力と力で勝負するのがスポーツです。
野次とは少し違いますが、相手に精神的な動揺を与える狙いを持ったこのような行為は許されるべきではありません。
野球に携わった人であれば、この行為の内容は大方検討がつくでしょう。
敢えて、具体的な記載はさけましたが指導者が正して欲しいと思います。

しかしながら今回も一生懸命プレーをする社会人選手のプレーぶりには感動を覚えました。

日立市長杯の運営に携われた全ての皆様に感謝申し上げます。

本日、日立市長杯視察の御報告まで。

2014年4月10日木曜日

JABA日立市長杯展望!

4月11日、12日でJABA日立市長杯を視察に行く予定としています。

勿論、アジア大会の候補選手の状況把握と新戦力の発掘が目的です。

日立市長杯は現在のJABAのリーディングチームが多く出場することからかなりの激戦になることが予想されます。(JABA日立市長杯組合せ表。)

今回、特に注目して観たい選手は富士重工業の林選手。

投高打低の社会人野球においてここ数年、アマ全日本のクリーンアップを支えて来た選手です。

昨年東アジア大会は、年齢制限を設けて大会に望んだために選考から漏れていましたが、今年開催されるアジア大会には再度候補選手にノミネートされています。

代表招集には今更ながらと言う声もあるかと思いますが、長きに渡ってアマ代表を支えてきたホンダ 西郷選手の後釜として世界大会で活躍をしてくれた経験は何事にも代え難く、期待をしています。

昨年一年は殆ど彼の試合をプレーぶりを観ていないので年齢的な課題をどう克服しているかというところに注目して試合観戦するつもりです。

前回の広州で開催されたアジア大会の準決勝において9回裏 0対3の局面で起死回生の3点同点本塁打を放ったことは皆さんもご記憶あるかと思います。(惜しくも試合には負けてしまいましたが)

あの一打からアマ球界における打者の顔となったのは間違いありません。

是非、いい意味で頭を悩ましてくれるような活躍を期待しています。


その他、東アジアで活躍をしてくれたJR東日本 4番の松本選手や片山投手、石岡選手。
同じく主将のホンダ 多幡選手、川戸選手。新日鉄住金鹿島 堀越選手。
侍JAPANに招集された日立製作所 岡崎選手。
昨年12月の沖縄合宿に招集した三菱横浜 福地投手、日立製作所 猿川投手、JR東日本 関谷投手、その他招集したメンバー。
それからスポニチ大会で大活躍をした日本製紙石巻 伊東選手あたりも観てみたいですね。

無論、それ以外の新戦力の活躍も「グランドスラム」片手にちゃんと見せて貰います。


大会はJR東日本がやや抜き出ているのかなという印象もありますが、予選がリーグ戦ということもあり、投手陣の頑張りによっては予想に反してという結果も十分想定できます。


何れにしても各チームとも都市対抗予選の前哨戦ではありますが怪我のないように良い試合を期待しています。


ファンの皆様、是非、球場にお出かけ下さい。










2014年4月8日火曜日

JABA四国大会〜番外編

前号でJABA四国大会視察の報告を致しましたが、今回はその四国大会での1シーンをご参考までにご報告。


JABA事務局と観戦している試合のイニングの合間。

終盤であるし、そろそろ交代かとネット裏で話をしていると前回まで投げていた投手がマウンドへ。

「まだ投げさせるのか」と思いきや、監督が慌てて投手交代。

 (一旦、交代に対して「やはり」と思いました...)

審判もこちら側(ネット裏)にやってきて投手交代の報告。

「ちょっと待て、たぶんルール上はこの交代認められないぞ!」と定かでない記憶。

何かもやもやとしていたら、本日、JABAの事務局長から「当たり」とのメール。

面目を保てたこともありましたが、ルールを再度確認できたことが良かったです。

早速、当該監督に電話で連絡し、以後は気をつけておくようにと話をしました。


このルール、野球規則の3.05条(d)。



続投する投手がファールラインを越えてマウンドに入ったら、一人の打者に投球し終えるまで交代はできないという内容。

意外とこの光景よく見かけますし、審判も見逃すこともおおいですね。

ルールで駄目となっている限り、監督は交代する選手の双方に「交代」を知らせておく義務がありますね。


さて、今年度から公認野球規則の表紙の色がオフホワイトになっています。

この表紙の色は、使用許可されているグラブの色の基準濃さを表しています。

これより白色に近ければ違反グラブとなると今年から決められました。

末端の方々までもしかしたらルール改正が伝わっていないかもしれませんからこのブログをご覧頂いた方は色々な方面にお伝え下さい。


それにしても、野球のルールは難しい。

そうそう、ルールブック、縦書きから横書きへと大変身。非常に読みやすくなっていますので、是非購入して下さい!






JABA四国大会視察

福岡-高知間の飛行機
4月4日〜6日までJABA四国大会を視察してきました。

四国4県の内、仕事や野球の活動で3県は訪れたことがありましたが、今回大会が開催された高知県は初訪問でした。

長崎から博多に行き、更に福岡空港から高知へ飛行機で飛ぶというスケジュール。

久々のプロペラ機。

飛行機慣れしているにも関わらずかなり緊張しました。

着陸する前の数分間、右に左にと旋回する際は真下に海が広がり、相当恐怖を覚えます。


とそんなこんなで降り立った高知、暖かい気候とは一転、肌寒く、更に雨模様。
う〜ん、また雨男の本領発揮か!

試合はできるんだろうかと思いましたが、何とか視察予定の試合は全試合観戦することができました。


今回の大会視察では、主に160名余りのアジア大会の一次登録選手の状況把握と飛び級で日本代表に入り込みそうな勢いある有望選手の発掘が目的です。

高知市営球場ネット裏から
特に昨年急成長している選手の一冬超えての成長の進捗度に期待を込めてネット裏から試合を観戦。


たった1試合で力量を判断することはしませんが、全日本の監督が観戦に来ている時に活躍する選手は居るものです。

所謂、「持っている奴」。

今回もいましたね!

全日本入りをアピールする選手の勢いはネット裏までムンムンとしており、観る側にとっても非常にありがたいことです。

個人名を書かないと臨場感は生まれないと思いますが、立場があるので悪しからず。


大会を通じて、1点だけJABAチームに注文を!

スピードアップのと取り組みで、攻守交代のスピーディーさは上がり、走ることが日常化されてきました。

が、守りからベンチへ帰って来るスピードは及第点ですが、攻撃から守備につくスピードが遅く、ポジションまで走りきっていません。

つまらない指摘かもしれませんが、意外と観ている方からはダラけて見えるものです。

ポジションまで走りきって休むということを癖つけて欲しいです。


全日本チームでは、ベンチを出た瞬間からポジションまで走りきるということを方針の一つとしてあげています。

「さあ、守りだ」と気持ちを切り替えることが目的です。


静岡大会では鷺宮製作所が優勝、我が三菱重工長崎が準優勝と昨年苦杯をなめたチームが巻き返しをはかっています。

勝ち負けは紙一重。

だからこそ、小さな積み重ねが重要。

ポジションまで走りきるということが最後の勝利を呼ぶことに繋がるかもしれませんよ!


いずれにしても今回の視察、私くし的には「掘り出しもの見つけた」というような感じで、今後の編成が楽しみになってきました。

昨年沢山の日本代表選手がプロに行きましたが、意外と新戦力は出て来るんだなと改めて思いました。

選手の今後の活躍を大いに期待をしています。


でも高知はやはり遠いな!坂本どん!





2014年4月2日水曜日

選抜高校野球決勝を前にして

選抜高校野球、本日決勝戦を迎えます。

さて、以前にもブログで記載したことがありますが、甲子園、打席における捕手の動きを見る打者のしぐさが絶えません。

日本代表チームにおいても以前このような行為を行っている選手がいたので注意をしましたが、世界大会でこのような行為をすると報復のような投球が来ることもあります。
イタリアで開催されたワールドカップ大会、当時打撃コーチとして3塁ベースコーチに立っていましたが、日本人打者が同様の行為をした際に対戦相手の内野手が「Look that!He cheated。(盗み見しているぞ!)」と隣の野手にささやきながら笑っていました。
日本人は「なんて姑息な奴らだ」と思ったのではとコーチとして非常に恥ずかしかった経験があります。

「Baseball」と「野球」。
野球は、日本独特の文化要素も入り、ルールぎりぎりの行為が許される風習が育ってきているようです。
「正々堂々」というフレーズが大好きな日本人であるのに一方ではこのような行為も黙認してしまう。
「あのチームもやっているから、自分のところもいいではないか。」という低いモラルが横行していることも問題。
指導者は、「正々堂々」「スポーツシップ」に則して、「間違っていることは絶対にやらない」という強い信念を持って指導にあたるべきと思います。

この「盗み見る行為」にしても、なぜ撲滅できないかというと「その行為事態が悪質な行為である」という認識が野球界に欠落しているからだと思います。
ジュニア期時代にそのような行為を正すことが野球の質を高めることに繋がることになりますので、早期な取り組み課題と考えています。


話を選抜に戻しますが、最近の高校野球の投手の力は格段に上がっていると感じています。
一昨年の藤波(阪神)投手、大谷(日本ハム)投手のような選手がプロで即活躍していることを見れば説明する必要もないでしょう。
松井(楽天)投手にしてもしかり、高卒ルーキーからの開幕ローテーションなんて昔では考えられません。
アメリカでは少なくとも制度的に高校生が即一軍で投げるなんてことはほぼ皆無であるのでMLB関係者は驚くと思います。

では具体的に良くなった点は?

科学的なトレーニングで鍛えられ球速が上がっていること。更に変化球の使い方などかなりレベルが上がっています。
特に配球は、球種の多用化に伴い、捕手を含めてかなり研究するようになってきており、打者も苦労するのは分かります。
「日本の投手レベルは世界屈指です」といつも言っていますが、コントロールは本当に素晴らしいですよ。

こんなにコントロールの良い投手が育つのはジュニア期の育成の方法がいいからだと考えますし、高校野球の賜物であると改めて思います。
「甲子園に行きたい」というフレーズが練習における高いモチベーションを持続することに繋がり、精神的に安定しない思春期の成長を助けていることは明白です。
上達は正しい動作の反復以外に方法はないので、継続するという精神的な安定は不可欠となります。


甲子園での更に一点の気づき事項ですが、最近、盗塁やヒット&ランを阻止するためのウエストボール(正式には、waste pitch。Wasteは捨てる、無駄などの意味。発音はウエイスト)を使う捕手が少なくなっていること。
フィールドの中ではウエストボールを「外す」という言われ方をしていますが、ほぼ最近では捕手の判断ではなく、ベンチからのサイン(監督からの指示)で行うことが多くなっているため、捕手の判断でウエストボールを使用することは少なくなっているような気がします。

昔の捕手は、ボールカウント、イニング、ランナーの動き、相手監督のサインなどを考慮し、自らの判断でこのウエストボールを多用していたと印象があります

ランナー1塁、2ボール、1ストライクのケースでウエストボールを使うのは大変勇気のいる話ですが、序盤に一度外す行為をされると後半の大事な場面で盗塁などのサインを出す相手監督にとってはプレッシャーがかかってきます。

ウエストボールを使うタイミングを考えながら試合を進めることにより、捕手としての状況判断力を上げることになり、更に視野を広げることにも繋がってきます。

もう少し捕手の判断に任せて、このウエストボールを使ってはと考えています。
殆どウエストボールを見る機会が無くなってきました。

ウエストボールを使うには、当然ながら投手のコントロールが良くないと中々使えないですけど・・・。


野球は他の競技と違い「間」が多くあります。その「間」を如何に有効活用するかが勝負の分かれ目になりますので「考え」、「判断する」という癖を練習、練習試合を通じて行っていると試合に生きてくると考えています。

まもなく、決勝。
両校とも精一杯頑張って下さい。

平安の原田監督、日本新薬の選手として活躍された時代の印象と全く変わらないなと懐かしくテレビで拝見していました。

2014年4月1日火曜日

「代打 俺」と「4番、俺」

「代打、俺」、ドラゴンズの谷繁監督が代打出場した際の新聞見出し。

これを見て、自分自身もそんなことあったなと久々思い出しました。

三菱重工長崎時代に30歳で選手兼任監督として3年(監督は専任2年を含めて5年)指揮を取りました。
当時の野球部長からの社命で、当時ラグビー選手兼監督として活躍していた「神戸製鋼の平尾氏のように上手くやれ」と言われ・・・。

ラグビーの監督はキャプテンのようなものですが、野球の監督はラグビー以上の仕事があります。

かと言って、肉体的には選手兼任はやれないことはありません。
が、精神的に非常に厳しいものがあり、打ち勝てるかが明暗につながります。

例えば、「右方向へ打ち返そう」と指示を出したが、自分の打席で結果的にそれができないというような事象がおきた時

こういう時に「監督は言っていることとやっていることが違う」というような類の想いを選手は持つもので、この見えない選手の眼という重圧に耐えながら指揮を取っていくのは並大抵の精神力では無理です。

また、監督の仕事はシーズン中になれば明日のメンバー、投手起用のローテーション、それからマスコミの対応、その他選手との対話など本当に多岐に渡ります。

試合の自分の準備と監督の仕事とこれは想像を超える大変さがあります。

私は、谷繁監督とは違い、内野手またはDHとして兼任プレーヤーに挑戦しましたが、1試合を終えると本当に疲れ果てていました。

東京ドームで行われた都市対抗野球では、ユニフォームが真っ黒な監督と野球関係者、報道の方に大笑いされていました。

泥臭くやることこそ唯一選手が認めてくれると当時は考えていたので必死でした。


ヤクルトスワローズで指揮をとった古田元監督も兼任監督の1人ですが、結局、前年のような自己の成績は出せず、チームも低迷し、結局、解任という結果になりました。

古田元監督も専任監督で勝負していたら結果は変わっていたかもしれません。

元来、捕手出身の監督は投手の交代も上手く、野球を冷静に見ることできることから監督として成功しているケースが多く見受けられます。

しかしながら、兼任監督で成功した例は、私が記憶している限り南海時代の野村監督以外いないのではと思います。

同じ兼任監督経験者として一度野村監督の腹の中を見てみたいものです。

あの図太さがなければ出来ないでしょうね(ご本人には叱られるかもしれませんが)。


「私自身はどうだったのか?」

兼任監督の経験はその後の監督専任となった2年間に大きな糧となりましたが、はっきり言って失敗だったと思っています。

都市対抗本大会で8強には入りましたが、兎に角、チームを冷静に見る余裕なんてありません。

谷繁監督とは違い、「4番、俺」という役どころで監督しての勝敗の責任と選手の要としての責任を果たす必要があり、この重圧は中々しんどいものがありました。

勿論、優秀なコーチが横に居てくれたので役割をシェアはしていましたが・・・。

それでも中途半端であったことは間違いなく、当時の選手には申し訳ないことをしたと今でも思っています。


谷繁監督が試合に出場しなくなり始めたらドラゴンズは危険信号に陥っていると思った方がいいでしょう。

兼任監督は出場するかどうかを自分で決めることができますので、自分の心のささやきとの勝負となります。

この葛藤に勝てなければ兼任監督は失敗すると言えるでしょう。

谷繁監督、どんな結果が出ようとも試合に出続けよ!

出場したり、出場しなかったりすると兼任監督は失敗します。

監督という職業を全うするのであれば、出場しながらやるか、専任するかの二つ。

中途半端は必ずほころびを生じます。


ドラゴンズの今年をある意味、注目しています!

頑張れ、谷繁ドラゴンズ!