2012年8月6日月曜日

好球必打

0-0 .280  0-1 .287  0-2 .271  0-3 .500
1-0 .280  1-1 .284  1-2 .266  1-3 .345
2-0 .122  2-1 .161  2-2 .197  2-3 .211

これは、ある野球教本に掲載されていたカウント別打率のデータですが、他のデータを見ても大方このような傾向に近いデータが出ているようです。
「1stストライクを積極的に打て」という指示は強ち間違っていないということが見て取れると思います。
当然ながら、データを見るうえで一番重要なのが、そのデータの試技数ですので、0-3のケースで打つケースは極めて稀であり、比較対照としては、試技が少なすぎるということになり、数字の確からしさという点では信頼に値しないでしょう。
このデータでも示すようにツーストライク後の打率が極端に悪く、追い込まれてヒットを打つことが厳しいということになります。
��ストライク後の打率の低下については、打者が自ら打率を落とす行動をとることと、追い込む前までの投手の投球の変化の二つの要因があるかと思います。
打者自らが打率を落とす行動とは
① バットに当てればなんとかなると思い、明らかにバットスウィングを変える。
② 2ストライク後は、審判の誤審も考えられるので広めにストライクゾーンを広げてしまう。
が代表的でしょうか。
一方、2ストライク後の投手の投球に対する変化は、
① 2ストライクまで漕ぎ着けたのだから、少々ボールになっても何とか際どいコースに投げようとする。
② 追い込むまでの力配分と決め球の力配分を変えている。
が挙げられると思います。
この数字だけをみる限り、待球型の打者は、結果的に打率が低くなりがちということに繋がると考えます。
では、好打者はというと3つのストライクを同じ精神状態で望み、且つ、スウィングもストライクごとに変えないということになるでしょう。
上述のようにかなり精神的な側面が技術に影響するので、タフなメンタルは当然好結果を生み出すことにつながります。
しかしながら、アマレベルの選手においては、このようなタフなメンタルを身につける経験が浅いので、比較的バットが思い切り振れる早いカウントで打っていくことが打率の上昇に繋がると思います。


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