2012年5月20日日曜日

投手の育成(#1)

投手という生き物は、他の野手と違い、扱いがかなり難しいと思います。アマチュア野球では、9割が投手の力によって試合が決まると言われています。
したがって、いい意味でも、悪い意味でも自尊心が強い選手が投手になりたがる傾向にあります。その中でも、特にエース投手になるような選手は、その顕著な例であり、その扱いについては、別格に位置づけて接しないとプライドを傷つけられ、直ぐすねてしまいかねません。高校野球でいう1番と10番、11番の投手とは、まったく違うのだということです。
逆にそれぐらいの気持ちでエースがいてくれないと頼りがいもありません。では、どう扱えばいいのかということですが、別に過保護にしろと言っているわけではありません。過保護にするとどこまでもつけ上がっていくのが、投手であり、チーム内の収拾がつかなくなってしまいます。
特別に扱うというのは、「練習試合でエースが投げるゲームは、負けてはならない」「エースだから10本走るところを15本」とか少し他の選手と君は違うんだよと威厳を持たせてあげることです。
要は、勝ち負けの責任をしっかり自覚させることが重要となります。
たったこれだけのことで、エースは頑張ることができます。
また、エースに自覚が芽生えると野手もエースの頑張りに応えようとして相乗効果でぐんぐん力が付いてきます。
試合の9割は投手と言われていますが、練習を含め、日常からチームのエースの存在はチームづくりの大きなウエイトを占めます。
指導者は、そういった意味で絶えずエースとのコミュニケーションを図り、お前に全幅の信頼をおいているよと伝えてあげることが重要となります。
私も高校までは、内野手と投手を併用していました。大学に入り、投手をやれと言われましたが、走るのが嫌いで野手を選びました。こういった選手は、投手に向いてないんですよね・・・。


0 件のコメント:

コメントを投稿